和田秀樹が教える「60歳から頭がよくなるコツ」 話が上手な人とそうでもない人の決定的な差
言語化力とは、難しい事柄をわかりやすく表現する力
頭がよい人の一つの要素として、話が上手だったり、話し方が魅力的であったり、といったものがあると思います。日本人はどちらかというと、ペーパーテストの点数がよかったり、読書家で豊富な知識を持っていたり、そういった人を頭がよいととらえる傾向がありますよね。けれど、多くの人に注目されたり、人を惹きつけたりするような人は、やっぱり言語化力に優れているのだと思うのです。
池上彰さんにしても、膨大な知識の量はさることながら、その知識をわかりやすく言語化する力が突出しているから、これだけ活躍し続けておられるのでしょう。私が思う言語化力とは、「わかりづらいことをわかりやすく表現する力」です。多くの人がなんとなく、難しい言葉をたくさん使える人を賢い人だと思いがちですよね。けれど、難しいことをわかりやすく話すことのほうが実はテクニックがいるもので、かつ必要とされることなのだと思います。
日本では一般書を書く人より、小難しい論文を書く人のほうが、どちらかというと権威があるようにとらえられています。一方アメリカなどでは、一般書を書いている人のほうが高い評価を得ていますし、また大学の教諭なども、「ティーチングスキル」といって、わかりやすい講義をする人が評価されているのです。
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