会話が苦手なビジネスパーソンを救う黄金法則。重要なのは、会話の“目的をどこに置くか”

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顎に手をあてて思案げなビジネスパーソン
(写真:keyphoto / PIXTA)
40~50代のビジネスパーソンにとって、部下との「会話力」は組織内で生き残るための必須条件。『週刊東洋経済』5月31日号の第1特集は「最強上司の会話力」だ。
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会話が苦手なビジネスパーソンに共通するのは、本来の目的を勘違いして捉えていることだ。例えばパーティーなどと違い盛り上げ役が必要ないシーンでも、そのように振る舞ってしまう。あるいはテクニックを磨けば会話がうまくいくと思っている。会話の上手下手は話し方だけの問題ではないことに気づかないと、いつまで経っても上達しない。

重要なのは、会話の目的をどこに置くかだ。

ビジネスであれば、それは「相手の役に立つ話をする」ことに尽きる。笑いを取る必要はなく、相手のニーズに刺さる話ができれば場は盛り上がる。会話の目的を的確に捉えるよう意識を変えないといけないし、そうなると会話自体に前向きな気持ちを持たせられる。

まず聴くこと

相手の役に立つ話をするには、自分に対して何を期待しているのかを知らなければいけない。

そのためには、まず聴くことから入る必要があり、傾聴は必要不可欠な姿勢となる。ビジネス上のコミュニケーションでは、相手が話している間に次の質問を考える、何か話さないといけない、といった強迫観念に駆られることがある。これは誤解であり、聴くことに集中し、相手の発言から奥に潜む思いを想像して話すほうが、伝わる言葉を返しやすい。商談では対話のラリーは必要ない。

相手を知れば知るほど刺さる話ができるので、事前に情報は集めておきたい。気にしていること、求めているコミュニケーション、期待している点に関する情報をあらかじめ把握しておく。

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