話が通じない人とも信頼関係が築ける9つの会話術 「会話=パートナーシップ」という見方をしてみよう

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信頼関係を築くための会話には9つのポイントがあります(写真:mapo/PIXTAピクスタ)
仕事でもプライベートでも、良好な人間関係を築くための条件は「相手を信じ、信じてもらうこと」。しかし、些細な会話のすれ違いから、相手の信用を失ってしまうという経験をした人も少なくないのではないでしょうか。
会話をするうえで意識しておくべきこと、避けたほうがいいことは何なのか。信頼関係を築くうえで知っておきたい具体的な会話術を紹介します。
本稿は、『話が通じない相手と話をする方法――哲学者が教える不可能を可能にする対話術』より、一部抜粋・再構成のうえお届けします。

分断をもたらすような話題は避ける

ラポール(調和した関係)とは親近感の一種だ。ラポールを会話のパートナーとの間に築くことができれば、相手に親しみを覚えるようになる。その親しみの感覚があれば、双方ともに心地よさを感じ、気が合い、互いに共感し、信頼関係を築くことができる。

シンプルで友好的な雑談において最も重要な要素とは、分断をもたらすような話題を避け、人々を結びつけることである。そうした態度から生み出される親近感という魔法こそが、[そのあと進めたい]目的のある会話にとっても不可欠なのである。

会話とはすなわちパートナーシップなのだ、という見方ができさえすれば、それだけでよい会話ができるも同然であり、そのうえで実際に友好的な雰囲気を作り、そして維持することができれば、状況はさらに良くなる。

個人個人の立場が違えば違うほど、ラポールを築き維持することの重要度は高まる。もっと言えば、「関係が深まれば深まるほど、[あなたの対話相手]は自分の立場を守ろうとむきにならなくなるし、提案に対してよりオープンな姿勢を取るようになっていく」。

次ページラポールを築くために必要なのは「誠実な質問」
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