話が通じない人とも信頼関係が築ける9つの会話術 「会話=パートナーシップ」という見方をしてみよう
ラポールを築くためには、誠実な質問をするように心がけよう(つまり、本当に答えを知りたいと思うような質問をすべきで、議論上の戦略としての質問を発してはならない)。
見知らぬ相手なら、映画や音楽について、あるいは共通の友人とはどうやって知り合ったのか等の話題が、ラポールを形成するための初手としてふさわしいだろう。
もし相手のことをすでに知っているのであれば、少し時間を割いて近況について話してみよう。子どもや親は元気か、新居はどうか、といった話題だ。通常、文脈にもよるが、会話の最初にラポールを築くには数分しか要さないものだ。
覚えておくべきは「まずは友人であれ」
すでにラポールが出来上がっているのであれば、友人と接するときのように、議論に勝つことやうまいことを言おうとすることよりも友好的な関係を保つことを優先するはずだ。友人であればそうでない赤の他人よりは聞く耳を持つものだし、こちらの考えを真剣に吟味してくれるだろう。
しかし、それよりもはるかに重要なことは、彼らがあなたの友人であるという事実である。出来上がったラポールはじっくり育て、大事にし、壊れないように気をつけよう。これは、友人の意見には反対すべきでないという意味ではない。むしろ話は逆で、不同意が友情をさらに強いものにすることもありうる。
ただ覚えておくべきは、まずは友人であれ、ということだ。揉めそうな話題に移る前に、ラポール形成の段階を楽しむために時間を割くこと。そして、あくまで友人として雑談し、目標のある会話は一先ずおいて、友情に集中することを忘れないこと!