話が通じない人とも信頼関係が築ける9つの会話術 「会話=パートナーシップ」という見方をしてみよう

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3.共通の土台を見つけること。

会話のパートナーとあなたの間には、数え切れないほどの共通点があるはずだ。例えば、どちらも柔術をやっている、寿司が好き、タトゥーがある、SFファン、もうすぐ子どもが生まれる、近所に住んでいる、政治的な問題意識が高い、等々。

もし会話が熱くなってしまったときには、こういった共通点があったことを思い出すことだ。サイコパスを除いて誰にでもあてはまる共通点の一つに、[何であれ]善きものを求めようとする感情がある。

あなたも会話のパートナーも、自分自身や友人、所属するコミュニティが最も善い状態になることを望むはずだ。最善の結果がどのような様相をしているかについては意見がわかれるかもしれないが、より善く生きること[という目的]は根本的な共通点の一つであるはずだ。

ラポールを壊してしまう「パラレル・トーク」

4.パラレル・トークをしないこと。

パラレル・トークとは、誰かが言ったことをあなた自身やあなたの経験に引きつけて語ってしまうことである。例えば、誰かがキューバから戻ったところだということを話しているときに、あなたがキューバに行ったときのことを話し始めてはならない。

その人がキューバで経験したことに耳を傾けよう。人の話を自分の話にしてはいけない。パラレル・トークはラポールを壊してしまう。

5.関係形成に精力を注ぐこと。政治的な見解は脇に置いておく。

友情から信頼やオープン・マインドが醸成され、それが分断の間に架かる橋のように作用する。次の格言を思い出そう。「あなたがどれだけものを知っているかなど誰も気にかけない、あなたがどれだけ気にかける人なのか分かるまでは」。

この言葉で言われているのは、会話のパートナーのことを、そして会話のパートナーが気にかける色々なことを、あなたが気にかけているかであって、あなた自身の政治的・道徳的なこだわりについてではない。

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