よくある出会いを「思わぬ幸運」に繋げる会話術 「無難な自己紹介」がチャンスを遠ざけている
あなたは誰かから、自分にはおよそ縁のなさそうな新たな仕事を紹介されたことはないだろうか。
オープンな姿勢がチャンスを生み出す
その時点では、「今の仕事に満足しているし、新しい分野で新しい仕事に就く気などまったくない」と思ったかもしれない。
だが数週間後、人生に変化が訪れ、何か新しいものにチャレンジしてみようかという気分になったとしよう。そこで例の会話を思い出し、あの時の仕事こそまさに自分が求めているものだと気づく。
もし、その話をしたディナーの席で、あなたが相手の話に耳を傾けていなかったらどうだろう。
「自分には関係のないこと」だと聞き流し、目の前のラザニアには何が入っているのだろうなどと考えていたら、そのチャンスを逃していたかもしれない。
好奇心、そしてそれ以上に、自分が求めていない情報や出来事に対してオープンな姿勢でいることは、セレンディピティを経験する可能性を劇的に高める。
そしてもし、ディナーの時点で、自分に正しい問いを投げかけることができていれば、もっと早く気づきを得られたかもしれない。
たとえばこんな問いだ。
「なぜこの人はこの仕事が自分に合うと思うのだろう」
「自分では気づいていなかったけれど、今の仕事に問題あるいは不満があることを、相手は気づいていたのだろうか」
参加したイベントで退屈な相手に話しかけてしまい、つかまったと文句を言う人はあまりに多い。
そして、相手が「実のある話」をしなかった、自分と何ひとつ共通点はなかった、などと言うのだ。
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