よくある出会いを「思わぬ幸運」に繋げる会話術 「無難な自己紹介」がチャンスを遠ざけている

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だが相手にダメ出しをする前に、会話をもっと刺激的なものに変えるかもしれない質問をしてみるのはどうだろうか

一見退屈でどうでもいいような会話も、正しい問いを投げかけることで一変する場合もある。

つまらない会話を変える「正しい問いかけ」

ここ15年、私はグローバルなネットワーク作りや各地のコミュニティのために、世界中で何百回と夕食会を開いてきた。

そうした場面では、参加者に心を開いてもらうため、自己紹介の質問に工夫を凝らす。

というのも刺激的な会話は通常、参加者が本当の自分を見せても良いのだと感じたときに生まれるからだ。

安心できる環境で、本当の自分、そして「なりたい自分」を見せられることが重要なのだ。

今向き合っている課題について話してみる

会話の糸口として有効な方法の1つは、自己紹介のときに仕事上の肩書ではなく、現在の心境、ワクワクすること、今直面している課題について語ってもらうことだ。

参加者が「今、こんなふうに自分を変えようとしていて……」と語り始めると、たいてい、今同じような課題に直面している、あるいは同じような目標に向けて努力しているという人が出てくる。

こんな具合にさまざまな経験が共有され、交錯することで、新たな発想や解決策、ときには新たな課題が見つかる

それぞれが人生で直面している重要な問題について語り合うと、所属する業界や文化がまるで違っても、互いに多くの共通点があることに気づかされる。

本当に? すごい偶然だ。私も同じような問題でずっと悩んできたんだ」という発言がたくさん出てくる。

「愛する人を失って途方に暮れている」と打ち明ければ、おそらく同じようにつらい経験をしたことを話し、解決のヒントを与えてくれる人がいるだろう。

人生を立て直すのに役立ったスピリチュアルな習慣、あるいは有能なカウンセラーを紹介してくれるかもしれない。すばらしい偶然ではないか。

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