SNS多用する人に伝えたい、相手を傷つけない技術 文字によるコミュニケーションが難しい理由
ソーシャルメディアの利用が当たり前になりつつある昨今。時間や場所の制約なく誰とでも交流できる手軽さは魅力です。一方で読んでいる人を不快にしたり、傷つけたりすることもあります。今回はSNSを含むソーシャルメディア上で会話をする際に気をつけたいポイントを解説します。
本稿は、哲学者のピーター・ボゴジアン氏と文筆家・批評家のジェームズ・リンゼイ氏の共著『話が通じない相手と話をする方法――哲学者が教える不可能を可能にする対話術』より、一部抜粋・再構成のうえお届けします。
オンラインでの議論は「本当に必要な場合だけ」にする
科学的証拠にもとづく(エビデンス・ベイスト)会話へのアプローチや戦略が、対面でのやりとりに応用できることについては、様々な文献によって実証されている。
〔しかし、〕それがどの程度オンライン環境でも使えるかは、はっきりしていない。効果的な会話を多種多様なソーシャルメディアで行うにあたっては、確固たるエビデンスがない以上、次のことをまず強く勧めたい。
すなわち、オンラインで緊迫した問題について議論するのは、本当に必要な場合だけにすること(そもそもが本当に必要になる場合とはどういう状況なのかは想像し難いが)、そして〔オンラインで〕生産的に議論する方法についての確固たるエビデンスが見つかってからにする、ということだ。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事