不公平な遺言ではありますが、自分たちばかりが大変な思いをし、何度連絡しても父親の家に顔を出すことすらしない兄のKさんに怒りを覚えていたTさんは、遺言書の内容をありがたく受け入れることにしたのです。
しかし、遺言は「Tさんに渡す」ではなくなっていた…
そして1年ほど前、認知症の症状も出はじめていたTさんの父親は、施設に入所することになりました。そして残念ながら、ひと月ほど前に亡くなってしまったのです。
無事葬儀も終わり、相続の手続きをはじめると、Tさんは驚愕の事実を知ることになります。
なんと、父親はTさんではなく「兄のKさんにすべての財産を渡す」という遺言書を残していたからです。
Tさんは驚きました。父親は「Tさんにすべての財産を渡す」と言っていたはずなのに……。
しかし、兄のKさんによれば「親父はしょっちゅう施設に見舞いに行った俺たちに感謝して、遺言書を書いてくれた」というのです。
なぜ、こんなことになったのでしょうか?
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