何もしない兄と、父の介護に尽力した弟
会社員のTさんは40代。
妻は同年代で共働き、まだまだ手のかかる小学生と中学生の子どもがいます。
Tさんの母親はすでに亡くなっていたのですが、70代の父親が3年前に脳梗塞で倒れ、麻痺が残ってしまいました。
Tさん夫妻は毎週末、父親のところに出向き、何かと世話をしてきました。
Tさんも妻も平日に有給休暇などを使い、父親の病院の付き添いなどもしました。
遊びに連れていくこともできず、子どもたちには申し訳なく思っていましたが、父親のために誠心誠意尽くしてきたのです。
Tさんには兄のKさんがいるのですが、兄夫婦は「忙しいから」「子どもがまだ小さいから」といった理由で、まったく手助けをしてくれませんでした。
父親はTさん夫妻の献身に大いに感謝し「何かお礼がしたい」と言い出しました。
そしてなんと「自分の財産はすべてTさんに渡す」という遺言書を書いてくれたのです。




















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