「初任給30万でこの程度…?」 「入社7年目でもらっていた額と同じ…」 高給新卒とベテラン勢の悲鳴『現場崩壊のリアル』
【この記事の著者・横山信弘氏への仕事のお悩みを募集します!】本連載では、読者の皆様からのご相談を受け付けています。「困った部下・上司・同僚への対応」や「仕事で壁にぶつかったときの対処法」など、さまざまなお悩みをお寄せください。 ご協力いただける方は、こちらのフォームからお送りください。
「初任給高いのに、これぐらいの仕事もできんのか……」
先日、あるIT企業のマネジャーから相談を受けた。40代後半の彼は、1年前に入社した部下について、こう愚痴をこぼした。
「うちの会社、初任給が30万円を超えてるんです。インフレとはいえ、年収にしたら400万円以上。私が入社したときの倍近いですよ」
彼は続けた。
「それなのに、彼は言われたことしかやらない。自分で考えようとしない。正直、給料に見合った仕事をしているとは思えないんです」
たしかに、このマネジャーの気持ちは痛いほどわかる。
そこで今回は、なぜ新人の初任給がこれほど高騰しているのか。その背景と、既存社員が抱える不満の正体について解説する。部下の給与に複雑な思いを抱えているマネジャーは、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
「30万円」は通過点、驚愕の初任給インフレ
かつての「初任給20万円台」という常識は、2025年春、完全に過去のものとなった。
建設業界の巨人、大和ハウス工業は25年4月入社の初任給を一気に10万円引き上げ、35万円に設定した。10万円という上げ幅は、通常のベースアップの概念を根底から覆すものだ。
アパレル業界では、ユニクロなどを運営するファーストリテイリングが初任給を25年春に33万円へ引き上げた。さらに、26年春からはグローバルリーダー候補については、現行の33万円から約12%増の37万円(初任給・月額)にアップ。年収の目安は約590万円(現行526万円)となる。
さらに驚くべきは、専門職や少数精鋭を掲げる企業の提示額だ。IT企業のSansanも初任給40万円を設定し、DX人材の獲得に全力を注ぐ。
金融業界でも動きは活発だ。住信SBIネット銀行は初任給を33万円にした。同社はわずか3年間で合計11万円もの引き上げを行った。
これらは決して「特殊な事例」ではない。業界全体が競い合って、激しく初任給の引き上げをしている。
冒頭のIT企業マネジャーが嘆くのも無理はない。彼が入社した20年前とは、まったく違う世界になっているのだ。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら