「ギスギス夫婦」が離婚する前に知っておきたい事 「価値観の不一致」を受け入れられなくてもいい

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行き先を気にしていない人がいたり、それぞれが違う方向を目指している人が乗っていたら、そのバスはどこに向かうべきかを見失ってしまいます。

そのために、企業理念を掲げ、中期ビジョンを掲げ、バスの行き先を示します。その行き先に共感した人はそのバスに乗り続け、そうではない人には降りてもらう。それがビジネスにおける「価値観一致」のアプローチの定石です。

具体的には、採用面接から見直して、常に会社の方向性を示し、従業員がどのバスに乗っているのかを理解させ、共感を促し、組織の一体感をつくろうとします。

ビジネスにおいては、この行き先の一致ができているかどうかが組織の力に直結するのですが、これを夫婦に置き換えると、どうなるのでしょうか。

夫婦で価値観の一致は極めて難しい

ビジネスでは優れたチームをつくれるリーダーが、夫婦になると難しい理由がここにあります。

ビジネスでは理念を掲げ、ビジョンを示し、価値観の合う人を増やし、そうではない人に降りてもらうという定石のアプローチが、夫婦では通用しないのです。

子育てのような大きなテーマの場合には、子育ての理念や方針を話し合って合意をしていくアプローチは大変有効だと思いますが、離婚の原因となるような、日常の細かな価値観の不一致は、理念やビジョンでは解消できません。

トイレを立ってするのか、座ってするのか、という問題は、理念やビジョンの問題ではないのです。

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