
IPOバブルに乗って上場したものの、その後の成長が低迷する銘柄は多い(撮影:今井康一)
「上場がゴールではなくて、そこからいかに成長を希求してもらうかが重要」。日本取引所グループが2月に開いた定例の記者会見。山道裕己グループCEOは、足元で進む東京証券取引所のグロース市場改革についてこう言及した。
グロース市場の企業が「上場ゴール」と揶揄されて久しい。上場当初こそ高値をつけるものの、その後にずるずると株価を下げ、本業の成長も停滞している状態だ。
2022年から始まったグロース市場の指数も、上昇基調にあるプライム・スタンダード市場をよそに独り負け。東証も新陳代謝を促そうと、上場から10年経過後に時価総額が40億円に満たない企業は、上場廃止となるルールを設けている。
驚くべき「上場ゴール」の実態
そこで東洋経済は「上場ゴール」の実態を調べるべく、グロース市場に上場する企業の初値と現在の株価を比較した。すると半数の企業で、株価が初値から「半額未満」になっている事実が判明した。
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