
東証グロース市場の上場維持基準見直しが進められている。「上場から10年経過後に時価総額40億円以上」という現行基準は、「上場から5年経過後に時価総額100億円以上」に引き上げられる見通し。足切りラインはグンと厳しくなる。
新しい足切りラインが導入されるのは早くても2030年。しばらく先ではある。とはいえ、今から「100億円」を意識した経営を求められることになる。
188社が100億円超え
5月9日終値ベースでみると100億円をクリアしている銘柄は188社ある。620社ほどあるグロース上場銘柄のうち30%程度に過ぎず、かなり厳しいハードルであることがわかるだろう。次ページ以降が時価総額100億円を超えている188銘柄の一覧だ(※順位は小数点第2位以下まで勘案)。
堂々のトップは2024年3月に上場したトライアルホールディングス。ディア雨カウント店を全国300以上展開しているが、約4割が地盤の九州にある。小売りにテクノロジーを活用するリテールテックに強みのある高成長企業である。
なお、5つ目の表には「時価総額ワースト50社ランキング」も掲載した。銘柄選別の参考にしてほしい。