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住宅ローン競争で加速する「フラット35」離れ 利用戸数は過去最低、金利優遇の拡大で復権なるか

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フラット35のパンフレット
金利が上昇しても、変動型から「フラット35」へのシフトは進んでいない(記者撮影)

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住宅金融支援機構の長期固定型住宅ローン「フラット35」の苦境が鮮明だ。2024年度の利用戸数は、2007年に機構が発足してから過去最低となる見通し。変動金利型の攻勢に押されているうえ、機構のビジネスモデルも不利に働いている。

フラット35の利用件数は、2024年4~12月の9カ月間で2万484件だった。2024年度通期は初めて3万戸割れとなる公算が大きい。

フラット35の利用戸数の推移

変動型に押されてシェア縮小

低迷の主因は変動型との金利差だ。民間金融機関が提供する変動型の最優遇金利は、4月時点で0.4~0.7%。対するフラット35の金利は2%に迫る。完済まで金利が変わらない安心感があるとはいえ、1%以上の金利差には勝てず、顧客を変動型に奪われている。

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