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金利上昇で復権、「預金連動型」住宅ローンの正体 住宅ローンも巻き込んだ預金争奪戦に発展も

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写真:genzoh/PIXTA
預金残高が多いほど、住宅ローンが得になる(写真:genzoh/PIXTA)

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「預金連動型」の住宅ローンが再び存在感を高めている。銀行にお金を預けるほど、住宅ローン金利が優遇されたり、払い戻しを受けられたりする商品だ。

2000年代に導入する銀行が相次いだものの、その後の低金利政策で下火になっていた。だが3月、7月と続いた17年ぶりの利上げを受けて、新たにauじぶん銀行が導入するなど再び盛り上がり始めている。忘れられていた預金連動型住宅ローンの復権は、銀行にとってお荷物だった預金が、収益源に変わりつつある局面を映し出す。

住宅ローンの利息「実質ゼロ」

「住宅ローン利用者とのつながりを強めたい」。auじぶん銀行の荻野真幸・経営企画部調査役はそう話す。

10月15日、同行はキャンペーンに参加した住宅ローン利用者に対して、利息の一部を払い戻すと発表した。9月末時点からの預金増加量に応じて、変動金利型住宅ローンの適用金利から普通預金金利を差し引いた額を還元する。同行との取引が多い「プレミアムステージ」の利用者なら、仮に住宅ローン残高と同じだけ預金量を増やせば、利払いは実質的にゼロになる。

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