日銀の追加利上げで加速、勝者なき「預金争奪戦」 1年定期で金利1%の大台を突破する銀行が続出

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銀行看板
預金流出を防ぐにはどこまで金利を引き上げるべきか、銀行は頭を抱える(編集部撮影)

日本銀行は1月24日、政策金利のさらなる引き上げに踏み切った。短期金利の代表的な指標である無担保コールレートは、従来の0.25%から0.5%程度に引き上げられる。2008年10月以来、16年ぶりの水準だ。

すぐさま反応したのが預金金利だ。三菱UFJ、三井住友、みずほ、三井住友信託の各行は同日、0.1%だった普通預金金利を0.2%に引き上げると発表。大手行が先んじて金利を改定したのは、昨年3月のマイナス金利解除時や7月の追加利上げ時と同様だ。

預金獲得のため高金利を提示

0.2%という水準はセオリー通りだった。一般に、預金金利は政策金利の40%の水準で追随する。政策金利が0.5%になったことで預金金利をその4割に当たる0.2%に設定しており、ほかの銀行もこの水準に倣う見通しだ。

銀行にとって預金は収益の源泉だ。市場金利が上昇する中では、集めた預金を貸し出しや有価証券運用に回すほど利ザヤが取れる。反対に、預金が他行に流出すれば収益機会を逃し、大量の預金流出を招けば貸し出しや有価証券など運用サイドとのバランスが崩れて経営に支障を来しかねない。そのため各行は日銀の利上げに合わせて、預金金利の引き上げに動く。

だが、中には他行よりも高い金利を提示して預金獲得に動く銀行もある。あおぞら銀行は1月24日、ネット口座の普通預金金利を0.35%にすると発表。同行はこれまでも相場を上回る金利を設定しており、今回も0.15ポイント上乗せした。

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