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戸田建設、コートジボワールで日本語教育の真意/仕掛け人は海外畑歩む40歳、自社以外の日本企業にも人材紹介へ

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「ジャパン・コーナー」の視察に訪れた戸田建設の今井孝志人財開発課長(写真:戸田建設)

会社を動かすのは現場のビジネスパーソンだ。人気商品やサービスが生まれた背景、新たな挑戦の狙いとは。本連載では、その仕掛け人を直撃する。 

 

2025年9月、コートジボワールの都市アビジャン。フェリックス・ウフエ=ボワニ大学内にある日本語教育・日本研究振興センター(ジャパン・コーナー)では、日本語の学習者たちがチームごとに乾燥パスタやひも、セロテープを使ってタワーを作り、頂点にマシュマロを置いた高さを競う「マシュマロチャレンジ」で盛り上がっていた。

この日、現地を視察していたのは、戸田建設の今井孝志人財開発課長(40歳)だ。「チーム内では率先して動く人が出てくる。ゲームを通じ、皆さんにはリーダーになってほしいというメッセージを込めた」と振り返る。さまざまな業種が集まって工事を行う建設業の中で、施工の管理業務などを担うゼネコンの仕事について伝える狙いがあった。

戸田建設は24年12月、西アフリカ諸国での人材育成を通じた現地の発展や人材の輩出を目的に「戸田国際財団」を日本で立ち上げた。25年3月設立のコートジボワール側の財団「TODAbidjan Foundation」ではジャパン・コーナーに日本語講師を派遣する。今井さんは現在、現地財団の理事長(非常駐)を務める。

コートジボワールではコロナ禍を受けて教育機関数が減少し、日本語学習希望者のニーズに対応できない状況となっていた。加えて、西アフリカ全体では大卒以上の若者の就職が難しいといい、現地での教育機会を提供するために財団は設立された。

現地で気づいた育成の必要性

仕掛け人は、海外畑を歩んできた今井さんだ。初の海外赴任となった12年、西アフリカのベナンでの教員養成校の建設では、事務職として原価管理などを行った。その後、ミャンマーでの勤務などを経て、21年からコートジボワールに赴任した。その時、病院整備の現場で感じたのが、現地スタッフの高齢化だ。

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