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ネット銀行の手厚い「がん団信」に迫る試練 auじぶんが戦略転換、住宅ローン競争は新局面へ

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団信のパンフレット
上乗せ金利なしでがん団信に加入できるネット銀行の戦略は岐路に立っている(記者撮影)

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住宅ローンに付帯する団体信用生命保険(団信)。住宅ローン契約者が死亡または高度障害の状態になったとき、住宅ローンの借入残高が保険金で清算される。近年、ネット銀行を中心に団信の手厚さを売りにして住宅ローンを訴求してきたが、その戦略が転機を迎えつつある。

「一般団信(特約なし)を選択されたお客さま向けの金利を提供開始」。2024年11月末、auじぶん銀行がこの表題のプレスリリースを公表した。同行の変動金利型住宅ローンは、物件価格の20%以上の頭金を投じると0.434%で借りられるが、「がん団信」ではなく「一般団信」を選択した場合、借入金利が業界最安値の0.344%まで下がる。

団信には保障内容によって複数の種類がある。最もシンプルなものが一般団信で、死亡時か高度障害時にのみ保険金が支払われて借入残高がゼロになる。この保障内容に加えて、がん(悪性新生物)と診断された場合でも保険金が支払われるのががん団信。ただし保障が手厚い分、銀行が保険会社に支払う保険料も増える。

そこでauじぶん銀行が打ち出したのが、保険料の安い一般団信を選択した利用者の借入金利を引き下げる作戦だ。

金利優遇競争に拍車

auじぶん銀行の今回の戦略には、住宅ローン業界にとって2つの含意がある。1つは形を変えた「金利競争」だ。

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