「住宅ローン金利」どこが安い?銀行別ランキング 金利が上昇しても、"変動一択"と言えるワケ

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タワーマンションが立ち並ぶ街並み
東京都心の高額タワーマンションだと、「ローンは年収の7倍まで」も崩れてくる(写真はイメージ、撮影:今井康一)
日本銀行が今年3月、17年ぶりに利上げを実施した。ついに「金利ある世界」が復活する。金利が上がって、得する人、損する人が、これから出てくる。
『週刊東洋経済』12月21日号(12月16日月曜発売)の特集は「今さら聞けない金利の話」。金利上昇がもたらす企業や経済、生活への影響を分析。金利と債券の関係など、金利に関する“キホンのキ”も詳細に解説している。
本稿では住宅ローン比較診断サービス「モゲチェック」を運営するMFS(東証グロース上場)の塩澤崇・取締役CMOに、なぜ固定金利よりも変動金利が得なのか、住宅ローンを借りるならどこの銀行が最も安いのか、などについて、詳細に解説してもらった。
週刊東洋経済 2024年12/21号(今さら聞けない金利の話)[雑誌]
『週刊東洋経済』2024年12月21日「今さら聞けない金利の話」。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

金利が上がると、家計で最も心配されるのは住宅ローンだ。「住宅ローンはできるだけ借りるな」「変動金利は危ない」だったり、「頭金をできるだけ入れろ」「繰り上げ返済をしないと家計破綻」だったり、ちまたで言われる説は本当に正しいのか。

2024年3月の日本銀行によるマイナス金利解除と7月の追加利上げを経て、この10月に住宅ローンの変動金利がどの銀行でもおおむね0.15%ポイント上昇したことは、記憶に新しいだろう。

従来、変動金利の利率は0.3%台後半だったが、図1のように現在は平均0.45%だ。なお先に上がった固定金利(「フラット35」)は1.86%という水準である。

住宅ローンが”借り得”である3つの理由

何せ17年ぶりの利上げだから、全体の7割以上を占める、変動金利のリスクを声高に唱える風潮も出始めている。最近では不動産価格が高騰中のため、年収に対し背伸びして借り入れる人も多く、こうした見方に賛同する声も聞こえてくる。

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