住宅ローン"変動型"の金利が上がったらどうする? 変動型商品の実態とリスクを解説、「損得」よりも大事なポイントとは?

日本銀行は2024年3月にマイナス金利政策を解除し、同年7月と2025年1月に追加の利上げを決めている。日本銀行の利上げによって、住宅ローン、とりわけ変動型の金利が上がっている。
実は、いつ、どのように変動型の金利や毎月返済額が上がるのかは、金融機関によって異なる。そこで、変動型の商品の違いについて説明していきたい。
変動型が超低金利なのは大幅に金利優遇しているから
まず、住宅ローンの金利タイプのおさらいをすると、半年ごとに金利を見直す「変動型」、完済まで金利が変わらない「全期間固定型」、当初の決められた期間だけ金利を固定する「固定期間選択型」の3つが主なタイプになる。
住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者の実態調査結果(2024年10月調査)」によると、77.4%が「変動型」を利用している。変動型の利用者がここまで多いのは、変動型が超低金利だからだ。
変動型の金利は、金融機関ごとに決めているが、いま変動型で適用される金利はかなり低く、借りる人の条件にもよるが0.3~0.4%台なども多い。これは、各金融機関で金利優遇をしているからだ。
元になる基準金利(店頭金利)は、実際には2.625%とかなり高い。低金利による顧客獲得競争のために、大幅に金利を割り引くことで、いまの超低金利が成立しているわけだ。
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