
PFAS(ピーファス)という言葉が一般的に知られるようになってきた。PFASは有機フッ素化合物(per- and polyfluoroalkyl substances)の頭文字をとったものだ。
日本語では「ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物」と訳される。地下水や水道水からPFASが検出されたなどのニュースがたびたび出て、その有害性が注目されるようになり、知る人も増えてきたようだ。
PFASが知られてきたとともに、半導体の製造でPFASによる汚染が広がっているとの見方も出ている。そこでPFASの何が問題で、半導体製造にどのように関係しているのかを半導体業界団体のSEMIジャパンの「化学物質PFASの規制に業界・企業はいかに対応すべきか ーSEMIビジネスアップデートレポートー | SEMI」や環境省の資料を基に解説したい。
そもそもPFASとは何か?
一般的にPFASと総称されているが、その種類は1万種以上あるとされる。PFASとされるもののうち、アメリカ化学会の化学物質を識別するCAS登録番号(CAS RN®)が付いたものは4730種類に上る。図1は環境省が出しているPFASの簡易的な分類図だ。
この記事は有料会員限定です。
(残り 2456文字 です)
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら