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半導体工場から相次いで検出されるPFAS、有害性が議論される中で必要な冷静な向き合い方

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PFASを研究するノースカロライナ大学
予防的に規制の取り組みが進むPFASについては世界で研究が続けられている(写真:Ed Kashi/The New York Times)
本記事は2025年4月27日6:00まで無料の会員登録で全文をお読みいただけます。それ以降は有料会員限定となります。

PFAS(ピーファス)という言葉が一般的に知られるようになってきた。PFASは有機フッ素化合物(per- and polyfluoroalkyl substances)の頭文字をとったものだ。

日本語では「ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物」と訳される。地下水や水道水からPFASが検出されたなどのニュースがたびたび出て、その有害性が注目されるようになり、知る人も増えてきたようだ。

PFASが知られてきたとともに、半導体の製造でPFASによる汚染が広がっているとの見方も出ている。そこでPFASの何が問題で、半導体製造にどのように関係しているのかを半導体業界団体のSEMIジャパンの「化学物質PFASの規制に業界・企業はいかに対応すべきか ーSEMIビジネスアップデートレポートー | SEMI」や環境省の資料を基に解説したい。

そもそもPFASとは何か?

一般的にPFASと総称されているが、その種類は1万種以上あるとされる。PFASとされるもののうち、アメリカ化学会の化学物質を識別するCAS登録番号(CAS RN®)が付いたものは4730種類に上る。図1は環境省が出しているPFASの簡易的な分類図だ。

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