「文章読むのが何だか遅い」劇的に速く読めるコツ 国語の入試問題は、年々長くなる傾向にある
学校でも、仕事場でも求められる「読解力」。どのように身に付ければよいのでしょうか。『小学生が5日でできる 東大式 超速!読解ドリル』を上梓した、東大カルペ・ディエムの西岡壱誠さんが具体例を紹介しながら、読解力の身に付け方のコツをお話しします。
国語の文章、どうしたら速く読める?
「国語の文章を読むのが遅いです!どうすればいいですか?」
私は最近よくこんな相談を受けます。
入試が近づく中で、受験生は志望校の過去問や、大学入学共通テストの予想問題を解いて受験に備えています。
国語の入試に関していえば、最近の問題は文章が長く、時間との戦いになりがちです。文章を読むのが遅い人にとっては、とてもつらいことでしょう。
そこで、今回の記事では「どうすれば文章を読むのが速くなるのか」についてお話ししたいと思います。
文章を読むのが速い人は、1文1文を読むスピードが速いわけではありません。例えば、「走れメロス」の冒頭を見てみましょう。
「メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此このシラクスの市にやって来た。」
この文章を読んだときに、「なるほど。メロスは村の牧人なんだな。笛を吹くんだな。羊と遊んで暮らしているんだな」と考えても、あまり内容を理解しきれませんよね。
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