「図解と文章」の伝達力の違いを"図解"してみる 1度で理解できないような文章は「悪文」である

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「文章の力」には、仕事のメインツールとしては疑問があるという(写真:mits/PIXTA)
学校教育の場では、難解な文章の読解など、「文章を中心とした教育」が行われていますが、「仕事のメインツール」として考えると「文章の力」には疑問があると、多摩大学名誉教授の久恒啓一氏は指摘します。
そんな久恒氏が実際のビジネスシーンで推奨する、「文章」よりも威力を発揮する「図解」によるコミュニケーションの概要を、同氏の著書『仕事ができる人になる 図解の技術 大全』から、一部を抜粋・編集して解説します。

「文章が書けること=能力が高い」は本当か

表現の方法としては、人間の脳が認識しやすいような方法で情報を提示することが最もすぐれた方法であるはずです。そう考えると現在の仕事のメインツールといってもよい「文章の力」について疑問が湧きあがってきます。

もともと人間は文章でものを考えているのでしょうか。

学校教育の場では、文章至上主義とでも形容したいほど文章を中心とした教育が行われています。難解な文章を読まされて、「それ」や「これ」という代名詞が何を指すかというような読解力が大事な力とされています。

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