「文章読むのが何だか遅い」劇的に速く読めるコツ 国語の入試問題は、年々長くなる傾向にある

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例えば2024年の共通テストの古文では、こんな一節がありました。

「さるはいみじき出で消えにこそ」と、人々死に返り妬がるを、「げにあへなく口惜し」と思せど、「さて引き返さむも人目悪かめり。なほ法輪の八講にことよせて」と思しなりて、ひたやりに急がせ給ふほど、

注:死に返り=とても強く

これも、先ほどと同じく「」の中をスキップできます。

「1」と、人々はとても強く嫌がるのを、「2」と思うけれど、「3」と思い直して、ひたすらにお急ぎになるとき、

この場合も、中身を読まなくても、だいたい状況がわかるはずです。「1」は人々が嫌がっていること、「2」はそれに対して主人公が最初に感じたことで、それを「3」と考え直したわけですね。

これも文章をすべて読まなくても内容を大雑把に把握できるわけです。

文章を全部読もうとすると時間がかかる

『小学生が5日でできる 東大式 超速!読解ドリル』(実務教育出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

国語の文章を読むのが遅い人は、基本的に「文章を全部読もうとしてしまう人」です。実際はそうしなくても、文章の全容をつかむことは簡単です。

校長先生の話を最初から最後まで一言一句聞き逃さないようにしようと考える人は少ないですよね。

それと同じで「重要なポイント」以外は読み飛ばしてもいいわけです。その練習として、今回はいくつかの例を紹介しました。ぜひ参考にしてみてください。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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