「もったいない」医療費をしぶった妻が知った真実 診察代や薬代を抑え、適切な治療を受けるコツ

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70歳までの現役世代は、医療費の自己負担が3割と、高齢者に比べて高くなります。しかし、高額な医療費を支払ったときは、「高額療養費制度」で一定額を超えたぶんは払い戻されます。そのため、「思ったほどはかからなかった」という場合も多いのです。

それでも経済的な理由から、医療費を支払うのが困難なケースもあります。そのときは「無料低額診療事業」という制度を利用すると、無料または低額な料金で、自治体によって指定されている医療機関の診療を受けることができます。

無料低額診療事業は経済的な理由で、医療を受ける機会を制限されることを防ぐ国の制度で、低所得者などが対象です。

思い込みや目先のお金にとらわないで

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無料低額診療事業を行っている施設は、全国に約700カ所あります(2024年8月時点)。各自治体の実施施設は、各都道府県のホームページなどでご確認ください。

健康は、お金には代えられない大切なものです。思い込みや目先のお金にとらわれず、長い目で見て、本当に大切なものは何か、的確に判断してほしいと願います。

そして正しい情報を得たうえで、国や自治体の制度などをうまく活用してほしいと思います。

(構成:ライター・松岡かすみ)

中村 明澄 向日葵クリニック院長 在宅医療専門医 緩和医療専門医 家庭医療専門医

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なかむら あすみ / Asumi Nakamura

2000年、東京女子医科大学卒業。国立病院機構東京医療センター総合内科、筑波大学附属病院総合診療科を経て、2012年8月より千葉市の在宅医療を担う向日葵ホームクリニックを継承。2017年11月より千葉県八千代市に移転し「向日葵クリニック」として新規開業。訪問看護ステーション「向日葵ナースステーション」・緩和ケアの専門施設「メディカルホームKuKuRu」を併設。病院、特別支援学校、高齢者の福祉施設などで、ミュージカルの上演をしているNPO法人キャトル・リーフも理事長として運営。近著に『在宅医が伝えたい 「幸せな最期」を過ごすために大切な21のこと』(講談社+α新書)。

 

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