20年前の3倍「家で看取る」医療を選んだ妻の想い 最期は自宅で…「在宅医療」の中身と費用を解説

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
在宅医療での日々を患者家族が語ってくれました(写真:編集部撮影)※写真は一部加工しています

医師と看護師が定期的に自宅を訪問して診療し、何かあったときは24時間365日、対応してくれる――。

そんな「在宅医療」は、政府が進める医療のかたちの1つ。この20年で利用者が増えているというが、どんなことができて、費用はいくらかかるのか。医師と利用者に話を聞いた。

医師らが自宅を定期訪問

高齢者の増加や医療技術の進歩などを背景に、入院でも通院でもなく、“患者の自宅などで行う医療”が広がりつつある。「在宅医療」と呼ばれており、患者は医師の定期的な訪問診療を受けながら、住み慣れた環境で療養できる。

病状が急変したときには医師が駆けつけて診療し、手術や大がかりな検査が必要なときには病院に紹介するシステムとなっている。

在宅医療には医師だけでなく、看護、介護といった、ほかの専門職が連携して関わるのが一般的だ。

例えば「訪問看護」では、主治医の指示で看護師が訪問し、病状のチェック、服薬の管理や注射、痰の吸引、入浴の介助などを行う。「訪問介護」では、ホームヘルパーなどの介護職が入浴や排泄、食事の介助といった身体介護と、調理・洗濯・掃除といった生活援助を行う。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事