20年前の3倍「家で看取る」医療を選んだ妻の想い 最期は自宅で…「在宅医療」の中身と費用を解説

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簡単に言うと、以下のようなイメージになる(※外部配信先では図を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

対象となるのは「通院困難な人」

東京都江戸川区の「しろひげ在宅診療所」は、16人の医師が年間1800人の患者の診療にあたっている。院長の山中光茂さんは、医師免許を持ちつつ、三重県松阪市長を2期務めたという異色の経歴を持つ。

市長時代は、地域の医療計画作りなどに取り組んだが、患者1人ひとりの思いに寄り添うという点で、行政ができることには限界があったという。

「市長を辞めた後、三重県内や都内で在宅医療に携わっていました。その経験をもとに、最期まで本人と家族が安心して自宅で過ごせるような医療を目指して、都内で一緒に働いていた仲間とともに独立しました」(山中さん)

同診療所では、医師と看護師、ドライバーが3人1組となり、江戸川区や隣接する千葉県浦安市などを1日10件ほど訪問。患者の容態が急変したときは、24時間365日対応で往診する。

毎朝8時からスタッフ全員が集まり、カンファレンスを行う(写真:編集部撮影)※写真は一部加工しています
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