今の日本には「専門医」より「かかりつけ医」が必要 受診先を1箇所にまとめる利点は意外と大きい
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日本は今、地域医療の危機を迎えています。2025年には、団塊の世代が後期高齢者となり、認知症患者も大幅に増えることが予想されています。
このままでは近い将来、患者さんがかかりつけ医を見つけられなくなり、地域医療が崩壊してしまうかもしれません。
『「総合診療かかりつけ医」がこれからの日本の医療に必要だと私は考えます。』の著者、菊池大和医師が現状と課題、真のかかりつけ医の必要性、そして地域医療を守るための方策について伝えています。本稿では、同書から一部を抜粋、編集してお届けします。
厚生労働省の「かかりつけ医」とは?
一般の人に「あなたには、かかりつけ医がいますか?」と尋ねたら、どんな答えが返ってくるでしょうか。
もちろん人それぞれ違うでしょうが、「風邪をひいたら、歩いて3分の内科に行くけど、花粉症の季節にはその先の耳鼻科に行く。1年に1回の健康診断には一駅先のレディースクリニックに行く。どれもかかりつけ医と言えばかかりつけ医だけど……」という曖昧な答えも多そうです。
厚生労働省は一般の人に向けて、「上手な医療のかかり方」について情報を発信してます。そこには「かかりつけ医」とは何か、ということも紹介されています。
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