結局、米国人は何を「決め手」に大統領を選ぶのか 選挙の相棒を「急進左派的」人物に決めた背景
2024年11月5日に行われるアメリカ大統領選挙。トランプ氏銃撃事件、バイデン氏の辞退、ハリス氏の指名、と両陣営ともに波乱続きの選挙戦となっています。8月6日には、ハリス氏がワルツ氏を副大統領候補に選んだことを発表、これは両陣営の戦いにどのような影響をもたらすのでしょうか。
本記事では、いくつかのアメリカ調査や選挙マーケティングの分析を通して、今回の選挙戦において「アメリカ国民は何を重視しているのか」を見ていきたいと思います。
“裏庭のバーベキューで出会うような男”の起用
ワルツ氏を副大統領候補に選んだことは、ハリス氏の大統領候補として初めての大きな決断でした。
ジャマイカ出身でアフリカ系の父とインド出身の母を持つハリス氏にとって、ワルツ氏とは属性的には補完し合い幅広い層へ訴求する人選と言えるでしょう。
ワルツ氏は白人男性で元教員、フットボールのコーチを務め、軍に所属していた経歴があり、米メディアが評するようにまさしく“中西部の裏庭のバーベキューで出会うような男”といったところでしょうか。それは農村部や白人男性の票を獲得するのに有利な属性であり、激戦州の勝利につなげる狙いが読み取れます。
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