「トランプ対クリントン」より違いが明確に
7月22日、アメリカのジョー・バイデン大統領は、大統領選からの撤退を表明し、ハリス副大統領を大統領候補に指名した。ハリス氏は指名を受諾した。民主党大会で正式に指名される可能性が高い。
本稿執筆時点では、事態は流動的だ。大統領選の行方は不透明になり、どう推移するかを、全世界が注視している。
ハリス氏は、女性であり、非白人であるという意味で、トランプ氏の対極にある人物だ。したがって、仮にトランプ対ハリスの対決になれば、候補者の違いはきわめて鮮明になる。2016年の大統領選(トランプ対クリントン)よりさらに明確になる。
ハリス氏は、トランプ氏が民主主義と女性の権利に対する脅威であると、繰り返し主張している。そして、ハリス氏が行ってきた社会的弱者問題への取り組みは、高い評価を受けている。とりわけ黒人女性層の支持が厚い。具体的な政策で言えば、妊娠中絶の権利擁護や、学生ローンの一部免除について、支持率が高い。


















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