主要メディアは雑報扱いだが実は来年の政局を占うには超重要! 高市首相「先輩4人行脚」で見せた石破・岸田氏への"あまりに露骨な待遇差"の真意

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
高市首相
12月22日に「2025年 報道写真展」を訪れ、自身とトランプ大統領の写真パネルの前で撮影に応じる高市早苗首相。同日に行われた4人の首相経験者との会談を読み解くと、来年の政局の争点が浮かび上がってくる(写真:時事)

“難産”の末に高市早苗政権が発足してから2カ月余りが経過した。「台湾有事発言」による日中対立の深刻化や、「政治とカネ」問題を軽視したような「そんなこと」発言への批判などをものともせず、高市人気は衰える兆しが見えない。

アメリカの経済誌『フォーブス』で「世界で最もパワフルな女性100人」の3位に選ばれたことも含め、高市首相は新年を前に「向かうところ敵なしの勢い」(自民党幹部)。内政、外交を問わず、高市流政策の実現に向けて“進撃”を続けている。

これに対して、自民党内のいわゆる“反高市勢力”は「ほとんど牙を抜かれた状態」(同)だ。真っ向からの諫言など口にできないまま、高市首相の「やりたい放題の政権運営」にも傍観を余儀なくされている。その中で政界関係者が注目しているのが、石破茂前首相と岸田文雄元首相の“対応”だ。

批判を続ける石破氏、共闘に転じた岸田氏

岸田氏は4年前、石破氏は昨年の自民党総裁選挙で、それぞれ高市氏の挑戦を退けて総裁の座につき、高市政権発足に際しても反高市勢力の旗頭と位置づけられるという“共通点”がある。

しかし、政権発足後も各種メディア出演などを通じて執拗に高市批判を展開し続ける石破氏に対し、岸田氏は高市氏との数次の会談を通じて政策実現に協力する姿勢を示すなど、表向きには「高市支持」への“変身”が目立っているように映る。

高市政権誕生の立役者となったのは、元首相でもある麻生太郎副総裁と、自民党元幹事長である茂木敏充外相だ。麻生氏は今も麻生派を率いており、茂木氏は旧茂木派が解散した後も「実質的な派閥領袖」として活動している。

次ページ石破氏が繰り広げている「独自の政治活動」
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事