民間債務「対GDP比150%超」は危機の兆候か 米銀行家が暴く「日本の失われた30年」の真因 銀行ではなく借り手を守るべき訳

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世界は負債で回っている
「負債の経済学」は新しい時代のマネタリズムになる可能性が十分にあるという(写真:shibainu/PIXTA)
現代経済における「債務(借金)」の正体と、それがもたらす不可避な矛盾を膨大なデータで解き明かし、全米を震撼させたリチャード・ヴェイグの著書『THE PARADOX OF DEBT』の待望の邦訳『世界は負債で回っている』が上梓された。「負債の経済学」を標榜し、経済学の常識を打ち破る氏の主張とは何か。またその論理的帰結としての我々の運命とはどのようなものなのか。実務家としての鋭い視点から“経済の影の主役”の真の姿を暴く、その論点を検証する。

債務=借金とは何なのか

リチャード・ヴェイグは元銀行家であり、ペンシルベニア州の銀行証券局長も務めた実務家だ。

『世界は負債で回っている』
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彼は長年にわたり「債務のリアリティ」を徹底的に見続けており、その分析的視点から多くの経済学者が見落としてきた「債務」の危険性と重要性を指摘する。

その主張を端的に言えばこうだ。

「債務なくして経済成長はないが、債務があるからこそ破壊が起こる」

繁栄をもたらすとともに破滅を招く、その債務の性質を氏は「債務のパラドクス」と呼ぶ。

どういうことか。

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