交通事故が人口に対して多い自治体ランキング 上位に入ったのはどこ?
年末年始は帰省や旅行、買い物などで車の移動が増える。慣れない道を走ったり、混雑する幹線道路で運転したりする機会も多く、ふだん以上に交通事故には注意したい時期だ。では、全国の自治体を比べたとき、事故が起きやすいのはどこなのか。
警察庁の「交通事故統計情報オープンデータ」から、2024年に発生した人身事故(死者・負傷者が出た事故)を自治体別に集計。住民基本台帳人口(2024年1月1日現在)で割って、人口千人当たりの事故件数を算出しランキングにした。全国の「市」と東京都23区を対象にランキングを作成している。
上位に入った自治体はどこか
ランキングの上位に静岡県や群馬県の自治体が目立つ背景としては、東名高速や新東名、関越自動車道などの高速道路、国道1号や17号といった主要幹線が走り、自家用車と物流トラックの通過交通が集中しやすいことがあるとみられる。
事故件数は「その自治体の住民が起こした事故」ではなく「その自治体で発生した事故」をカウントしているため、通勤・通学や観光、物流の交通量が多い地域ほど、人口規模の割に事故が多くなる傾向が出やすい点には注意が必要だ。
また、オフィス街が集中する都心部は、昼間人口が住民人口の数倍に膨らむ一方で、分母の住民基本台帳人口は小さい。千代田区や港区、中央区などが人口当たりの事故件数で上位に来やすいのは、この構造の影響が大きい。また、対象を市と東京23区に絞っているため、交通量に対して人口が少ない町村部の事故はこのランキングには直接は反映されない。



















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