【お盆休みに直面】将来「墓じまい」する人へ警告 実際やってみて「甘くはなかった」嘆く人が続出

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墓じまい
墓じまいには、事前の準備やさまざまな関係者との調整が欠かせません(写真:keikyoto/PIXTA)
結婚しても子どもをもたない夫婦、いわゆる「おふたりさま」が増えている。
共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配がある。
そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』だ。
著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。
その松尾氏が、最近増えている「墓じまい」についての注意点を解説する。

「驚くほど面倒な手続き」が待っている

最近「墓じまい」という言葉を耳にすることも多くなりました。お盆の帰省で「実家のお墓、将来どうしよう……」と改めて考える人もいらっしゃるかもしれませんね。

「墓じまい」とは、現在あるお墓を解体・撤去し、墓地を更地にすることをいいます。少子高齢化が進み、

・お墓を承継してくれる子どもや孫、親族などがいない人
・遠方にある実家のお墓を整理したいと考える人

が増え、「そろそろ墓じまいを……」と考える人が増えています

「おふたりさまの老後」は準備が10割: 元気なうちに読んでおきたい!68の疑問と答え
『「おふたりさまの老後」は準備が10割: 元気なうちに読んでおきたい!68の疑問と答え』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

そこで「墓じまいなんて、2~3日もあればできるだろう」と考えていると、手続きの煩雑さに驚くことになるかもしれません。

実際に、遠方の実家の墓じまいをするのに「こんなに大変だとは思わなかった」という人が続出しています。

「墓じまいをするために、何度も東京と実家のある北海道を行き来した」

「墓じまいを終えるまで、最終的に数年かかった」

といった声もよく聞きます。

墓じまいでは、「いまあるお墓を解体撤去すること」「そこに納骨されていたお骨を別の施設に移すこと(改葬)」の2つを同時に行います

さまざまな届け出や書類の提出、業者とのやりとりなどが必要になってくるため、そう簡単なものではないのです。

今回は、墓じまいの基本的なルールと方法について解説します。

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