結婚しても子どもをもたない夫婦、いわゆる「おふたりさま」が増えている。
共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配がある。
そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』だ。
著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。
その松尾氏が、「継いでくれる人がいない場合のお墓事情」について解説する。
「親から子」「子から孫」へ引き継くのが一般的だが……
従来型のお墓は、お墓の使用者が代々引き継がれていくことを想定しています。
つまり、子どもや孫へ、先祖代々お墓を継いでいくというのが、日本の一般的なお墓のスタイルです。
しかし、結婚しない人、結婚しても子どものいない人が増え、
「将来お墓を引き継いでくれる人がいない」という人が増えています。
あるいは子どもがいても、
「子どもに面倒をかけたくないから、お墓はもちたくない」という人もいるでしょう。
最近では前回の記事(【お盆休みに直面】将来「墓じまい」する人へ警告)でも解説したように「墓じまい」をする人も増えていますが、そうなると自分自身の遺骨はどうなるのか、気になるのではないでしょうか。
では、継承者がいなくても入れるお墓について、解説していきましょう。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら