費用や供養の負担が少ないお墓が主流になろうとしている。
急増する墓じまいから樹木葬、海洋散骨に至るまで、葬送をめぐる価値観の急速な変化とその実情を探った。『週刊東洋経済』4月13日号の第1特集は「無縁時代の『お墓』新常識」だ。
葬送に関する日本人の価値観が急速に変化している。
墓石が整然と並んだ一角で、花や線香を手向ける風景は減り、他方で主流となっているのが、広大な芝生に立つ木々に静かに手を合わせる姿だ。
お墓の情報サイト「いいお墓」を運営する鎌倉新書が毎年実施している「お墓の消費者全国実態調査」は、そうした葬送の変化を浮き彫りにする。
同社が初めて実態調査をしたのは2010年。当時、墓石のある一般的なお墓を購入した人は全体の91%を占めていた。
だが、24年には21.8%。14年間で4分の1以下にまで減ってしまったのだ。
樹木葬が首位に
一般墓に代わって首位となったのが樹木葬。樹木葬は樹林型合葬墓とも呼ばれ、ほかの人の遺骨と一緒に埋葬される。
24年の調査では、48.7%と全体の約半数を占めている。20年に一般墓の割合を上回って以降、増加傾向が続いている。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら