有料会員限定

人気の樹木葬や海洋散骨… 変わる葬送の価値観 一般的な墓を買った人は14年で4分の1に減少

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 最新
拡大
縮小

費用や供養の負担が少ないお墓が主流になろうとしている。

芝生に立つ木々
樹木葬は一般墓の半分以下の費用で済む(写真:マリンプレスジャパン/アフロ)

特集「無縁時代の「お墓」新常識」の他の記事を読む

急増する墓じまいから樹木葬、海洋散骨に至るまで、葬送をめぐる価値観の急速な変化とその実情を探った。『週刊東洋経済』4月13日号の第1特集は「無縁時代の『お墓』新常識」だ。
週刊東洋経済 2024年4/13号(無縁時代の「お墓」新常識)[雑誌]
『週刊東洋経済 2024年4/13号(無縁時代の「お墓」新常識)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

葬送に関する日本人の価値観が急速に変化している。

墓石が整然と並んだ一角で、花や線香を手向ける風景は減り、他方で主流となっているのが、広大な芝生に立つ木々に静かに手を合わせる姿だ。

お墓の情報サイト「いいお墓」を運営する鎌倉新書が毎年実施している「お墓の消費者全国実態調査」は、そうした葬送の変化を浮き彫りにする。

同社が初めて実態調査をしたのは2010年。当時、墓石のある一般的なお墓を購入した人は全体の91%を占めていた。

だが、24年には21.8%。14年間で4分の1以下にまで減ってしまったのだ。

樹木葬が首位に

一般墓に代わって首位となったのが樹木葬。樹木葬は樹林型合葬墓とも呼ばれ、ほかの人の遺骨と一緒に埋葬される。

24年の調査では、48.7%と全体の約半数を占めている。20年に一般墓の割合を上回って以降、増加傾向が続いている。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内