国内プログラムの成果によって20人から30人を選考し、10月にシリコンバレーに派遣し、現地での実績のある経営者などからなるメンターとのセッションや、投資家、起業家に対するピッチと対話を通じて国内研修で得た能力をリアルな場で実践し、イノベーターとしての力に磨きをかけます。11月には、プロジェクトの成果を発表する場であるDemo Dayを予定しています。
プロジェクトに集まった挑戦者たち
「始動 Next Innovator」の参加者の募集は、5月に実施され、全国から367件の応募がありました。志望動機、課題設定、事業計画などについて記された応募書類で、事務局審査委員会にて、1次選考がなされました。当初は100人の予定でしたが、提案レベルが想定以上に高かったことから122人を1次選考の選抜者としています。
北は帯広から、南は沖縄まで。若きは22歳の学生起業家から、ベテランは60歳の技術のプロまで(全体の平均年齢は34歳)。フリーランスの自由人から、大企業中央研究所の研究員まで。さまざまな場所、年齢、立場の人材が集まりました。また、大企業の幹部からの推薦を受けて参加する若手も多くいます。
それぞれがテーマとする事業計画の内容は、「新しい技術で世界に打って出る」というものや、「医療を変える」「エネルギーを変える」「日々の暮らしを便利に」「活力ある街を創る」と、社会の大きな課題に挑戦するものが多くあり、世の中を変えようという志の高さが感じられました。
1次選考の選抜者は、次のように意気込みを語ります。
今回の始動プロジェクトに応募した理由は、異なる業種・分野の方々、特にIT分野の方々と交流することで、新しい発想・違う観点からの視点を身につけたいと思ったからです。
GoogleやAppleなど医療とは無関係と思っていた企業が医療分野に参入しようとしており、脅威を感じています。こうしたIT分野の知識のベースから生み出される医療への発想に負けたくない、医療機器メーカーだからこそITの技術や発想を積極的に取り入れることで、社会に対してもっと大きな価値を提供できると思いました。これまで医療分野を支えてきたからこそできる考え方、ネットワーク、技術力を活かし、そこに違う発想を取り入れれば、革新的なものが生み出せるのではないかと思っています。
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