安倍晋三首相が、シリコンバレー訪問時に発表した「シリコンバレーと日本の架け橋プロジェクト」の第1弾として、「始動 Next Innovator」プロジェクトが動き出しました。
6月19日に東京都港区の虎ノ門ヒルズで開催されたキックオフミーティングには、次世代イノベーションの担い手として、全国からの1次選抜を通過した122人が集まり、会場は新しいチャレンジへの熱気に包まれました。本稿ではこの「始動 Next Innovator」の取り組みを説明します。
架け橋プロジェクトと「始動Next Innovator」
2015年4月30日、歴代首相として初めてシリコンバレーを訪問した安倍首相は、人材の架け橋、企業の架け橋、機会(チャンス)の架け橋の3つから成る「シリコンバレーと日本の架け橋プロジェクト」を発表しました(「架け橋プロジェクト」についてはこちらの記事をご覧ください)。
「始動 Next Innovator」は、その第1弾(人材の架け橋)として動き出したプロジェクトです。日本の次世代のイノベーションを担うキーパーソンを育成するために、若手起業家や、大企業で新事業開発を担う人材などを公募・選抜して、実践的な研修を実施し、イノベーション創出の基礎能力を体得してもらいます。その中で、優秀な人材をさらに選考してシリコンバレーに派遣、現地のベンチャーエコシステムの中で武者修行してもらうプロジェクトです。
6月19日に開催された、「始動 Next Innovator」開始式において、経済産業省の菅原郁郎経済産業政策局長が冒頭あいさつに立ち、「みなさんは、国家プロジェクトの第1期生。10年後に振り返ったときに、今日の第一歩が日本を変えるひとつのきっかけとなった、と言えるように頑張ってください」と呼びかけ、いよいよプロジェクトが始まりました。
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