タイプ別で変わる、子どもの自己肯定感の育て方 「赤青黄緑」選んだ色で性格タイプがわかる

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「なんとかなるよ」

「自由でいいよ!」

と声をかけてあげてください。

『何があっても「大丈夫。」と思える子に育つ 子どもの自己肯定感の教科書』より引用

みんなと仲よくするのが大事!グリーンタイプの子の特徴と強み

[グリーンタイプの子の特性]

周囲の人に気をつかったり、心配りをしたり、バランス感覚に優れています。右脳も左脳もバランスよく働くので、機転がよく、感情と理性をコントロールできますが、いったん崩れると、不完全なできごとや人物を責めたり、自責の念にかられたりします。

現実と理想のバランスもよく、お金にも名声にも関心がありますが、その半面、お金の不安や自分の地位について卑下したりします。

問題を素早く発見し、解決する方法をすぐに見つけ、どんなことでもやり遂げる忍耐強さをもっていますので、友人関係、恋愛や夫婦関係については自己犠牲をともない、苦しむことが多いのも特徴です。ただし、仕事の世界に入ると、この力が発揮されます。

鋭い観察力と実行力でものごとを成し遂げていきますし、つねに成長を目指し、変化を好み、よく働きます。情報を処理し、アイデアをすばやく思いつく一方、仕事好きで熱中しすぎて、ワーカホリックになることもあります。

全体を見る目があるので、プロジェクトのあまりにも細かいところを見すぎてしまい、周囲を疲れさせてしまうこともあります。

  『何があっても「大丈夫。」と思える子に育つ 子どもの自己肯定感の教科書』書影
『何があっても「大丈夫。」と思える子に育つ 子どもの自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

ものごとを平等に公正に見る力はどのタイプよりも強いですが、ときにほかの人との調和がうまくとれなくなり、トラブルになりがちです。

基本的には、仲間の調和を大切にするタイプですが、まわりの人に攻撃的になったり、親しい人にも自分の意見を押しつけたりしてしまい、勘違いされやすいこともたくさんあるのが特徴です。

[グリーンタイプの子に接するコツ]

グリーンタイプの子どもの子育てにおいて、親や周囲の人が大切にこころがけてほしい点は、「心配しないで大丈夫だよ!」「人はそれぞれ違っていていいんだよ!」という言葉かけをしたり、このようなポジティブな気もちで接することです。

・忙しくても手を休めてしっかり向き合う。
・コミュニケーションを大切にする。子どもと会話、対話をし、質問を投げかけたり、共感したりする。
・個性や違いを受け入れ、尊重を示す(例:「あなたの意見、すばらしかったよ」など、ほかの人との比較・競争ではない言い方をする)。

「安心して、心配いらないよ」

「きっとうまくいくよ」

と声をかけてあげてください。

『何があっても「大丈夫。」と思える子に育つ 子どもの自己肯定感の教科書』より引用
中島 輝 心理カウンセラー

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なかしま てる / Teru Nakashima

自己肯定感の第一人者/「トリエ」代表/「肯定心理学協会」代表。心理学、脳科学、NLPなどの手法を用い、独自のコーチングメソッドを開発。Jリーガー、上場企業の経営者など1万5000名以上のメンターを務める。現在は「自己肯定感の重要性をすべての人に伝え、自立した生き方を推奨する」のがミッション。「肯定心理学協会」や 新しい生き方を探求する「輝塾」の運営のほか、広く中島流メンタル・メソッドを知ってもらうための「自己肯定感カウンセラー講座」「自己肯定感ノート講座」「自己肯定感コーチング講座」などを主催。著書に『自己肯定感の教科書』『自己肯定感ノート』(SBクリエイティブ)など。

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