英国の統計「移民約50万人の見落とし」ヤバい背景 データは信頼できる?EUから離脱を問う火種に
移民たちが丸ごと見落とされていた
「英国の人口が推測よりも50万人以上多い」という、2011年の国勢調査前の10年間で生じたずれでは、いくつかの移入民の集団が、丸ごとすっかり見落とされていた。
この事態を説明するには、2003年秋のハンガリーに時間を戻さなければならない。
ビジネスマンのヨージェフ・ヴァーラディは、自身の運を好転させなければならなかった。というのも、彼は不振にあえぐマレーヴ・ハンガリー航空のCEOを辞職したばかりだったのだ。
新規のビジネスに挑戦したかったヴァーラディは、余計なサービスを省いた格安航空会社「ウィズエアー」を共同で創業した。このビジネスモデルの有効性は、英国のイージージェットやアイルランドのライアンエアーといった同業他社によって実証ずみだった。要は、旅はしたいが、余計なサービスのために大金を払いたくない人が大勢いるということだ。

















