「シリコンバレー流」才能の見つけ方&伸ばし方 まず目を付けるべきは子どもの3つの才能
ゲームのルールを変えた。AI時代が私たちに何を及ぼしたかといえば、それに尽きる。
教育も同様だ。ある問いに対して、いかに迅速に正確な解答を出すか。かつてはこうした能力を持つ人が優秀とされたが、今やその優位性は低い。生成AIが得意な領域は、模範解答をスピーディーに吐き出すことにあるからだ。
そんな時代に私たち親は子どもたちのどんな才能を見いだし、伸ばし、磨いていくべきか? 私は大きく3つあると考える。
まず1つ目は「問題を見つけ、課題設定につなげる力」だ。
「この写真と似たマンガキャラを作ってほしい」「先輩社員に向けた謝罪にふさわしいメールを考えてほしい」。チャットGPTに課題を投げかければ、瞬時に模範解答が得られるだろう。
AIはゼロからイチをつくる起点にはならない
しかしその前段の、自分や周囲や世の中がどんな問題を抱え、どんな課題を解決したいと考えているかを、生成AIは捉えられない。AIは課題解決のためのツールとして優秀だが、ゼロからイチをつくる起点にはならないのだ。
少なくとも「私は大学で何を学ぶべきか?」や「卒論のテーマは何を書けばいいか?」とチャットGPTに聞くような人間は、AI時代に取り残される。