「シリコンバレー流」才能の見つけ方&伸ばし方 まず目を付けるべきは子どもの3つの才能

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一方の集中力は子どもが集中できる“何か”を見つけたら、それに没頭させる自由を与えてやることだ。

私は対象がゲームやマンガでも構わないと思っている。とにかく1つの事柄に没入し、気がついたら時間が過ぎている経験をさせる。持続力と同様に「自分は集中できるんだ」と認識するはずだ。本当にやりたいことを見つけたときのエンジンになるだろう。

最後の「新しいことに挑む実行力と挑戦心」の磨き方は2つある。

まず「どんどん失敗していい」と伝え続けることだ。子どもは大人が思う以上にミスを恐れるものだ。その恐怖が挑戦心を阻害する。

子どもの挑戦を褒める

そこはアメリカ人を見習いたい。

彼らは幼少時から「挑戦を褒められる」のとともに「失敗を奨励され」て育つ。ある小学校では1年生の最初の授業で全員に消しゴムを配るという。教師が「これからどんどんこの消しゴムを使ってください。ミステイクは消せばいいだけです」と伝えるためだ。

これを見習い、私自身も子どもが間違いを犯しても叱らず、挑戦を褒めるよう日々努力している。

もう1つは親こそが挑戦を続けることだ。

AI時代も子は親の背中を見て育つ。「集中力を保て」「実行力を磨け」と言うあなた自身がショート動画とまとめサイトばかり見て新たな学びを避けていたら元も子もない。もしそうならばまずあなたから変わっていこう。小さな行動から、がコツだ。

(構成:カデナクリエイト 箱田高樹)

石角 友愛 パロアルトインサイトCEO/AIビジネスデザイナー
いしずみ ともえ / Tomoe Ishizumi

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得。グーグル本社で多数のAIプロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテックや流通AIベンチャーを経て日本企業にAI開発を行うパロアルトインサイト(www.paloaltoinsight.com) をシリコンバレーで起業。著書に「いまこそ知りたいAIビジネス」(Discover21)『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)、『私が白熱教室で学んだこと』(CCCメディアハウス)、『AI時代を生き抜くということ』(日経BP)など多数

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