DXによる売上拡大ビジネスモデルのフレームワーク
前回は、学習塾(受験塾)におけるDX戦略の進化の方向について、具体例(イメージ)を提示して、DX構想力とは何かを考えた。今回は、「DXによる売上拡大ビジネスモデル」を構想するフレームワークとその使いこなし方について、以下の3つのステップにそって解説する。
1. 提案に必要な消費者行動データの収集
2. デジタルテクノロジーによる分析
3. 消費者を幸せにする提案と関係性の深化
このフレームワークでは、消費者行動データの収集・分析によって「消費者を幸せにする提案と関係性の深化」ができるかが問われることになる。
まず「提案に必要な消費者行動データの収集」についてだ。多くの企業がDXを進めていくうえで、ユーザーや顧客の行動データの収集を進めている。しかし、実は多くの企業でデータの収集はうまく進んでいない。その原因は、以下のとおりである。
私はコンサルティング会社から若手コンサルタントの育成を依頼されている。先日ある若手コンサルタントが「DXの提案をしたいのでチェックしてください」と提案資料を持ってきた。
そこには、「大切なことは消費者行動データの収集です。さまざまな生活シーンでの行動データを取得するために、いろいろなアプリを用意しましょう」と書かれており、地図アプリ、料理アプリ、家計簿アプリなど10以上のアプリを用意する提案がなされていた。
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