DX構想力を鍛えるフレームワーク
IPA(情報処理推進機構)の『DX白書2023』によると、「アナログ・物理データのデジタル化」と「業務の効率化による生産性の向上」については、なんらかの「成果が出ている」とする回答が8割近くになるのに対し、「新規製品・サービスの創出」と「顧客起点の価値創出によるビジネスモデルの根本的な変革」に対しては2割程度にとどまっている。
ここから言えることは、DXの取り組みにより、業務効率化でコスト削減は実現しつつあるが、売上拡大はなかなか実現できていないということだ。では、なぜ売上拡大を実現できないのだろうか。それは、「DXによる売上拡大ビジネスモデル」を構想できていないからである。
そこで、ここでは「DXによる売上拡大ビジネスモデル」をどうしたら構想できるようになるのかを検討したい。「DXによる売上拡大ビジネスモデル」構想力を鍛えるフレームワークがある。その要素は、以下のとおりだ。
この3要素を構築できれば、DXによる売上拡大が可能となる。なぜか。消費者は自分の行動データを提供する。すると、企業が(消費者の目線で言えばアプリが)そのデータを分析してくれ、「こうしたらよい」と提案してくれる。その提案にのると、自分で考えるよりもより良い体験をすることができる。それを繰り返すと、その企業(アプリ)の提案を消費者が信頼し、長期的な関係となる。
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