消費者から集めたデータは、どのようにして新商品開発に生かされているのか。

(写真:Graphs / PIXTA)
データは金になる――。長い間そう言われてきたが、試行錯誤の末、ようやくビジネスが開花し始めた。
『週刊東洋経済』2月10日号の第1特集は「データ錬金術」。情報を金に換えるノウハウを先達から学ぼう。

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JR東京駅近くのオフィス街に位置するコンビニをのぞくと、実に25種類ものグミが並んでいた。色とりどりのパッケージに目を凝らせば、かみ応えのあるハードタイプのものが目立つ。一方、ガムは大容量のボトルタイプを除くと、10種類しか置かれていなかった。
なぜ菓子メーカーは競うようにグミを売り出し、中でも硬いものを数多く開発するのか。いま商品開発に欠かせないのが、消費者から集めたさまざまなデータの分析結果だ。
そうしたデータを提供している企業の1つが、東京・秋葉原に本社を構えるインテージだ。市場調査で国内最大手の同社を例に、個人の情報から商品開発に至るまでの過程をたどってみよう。
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