第1回コンペには1658人が参加した。
![金融データ活用推進協会 代表理事 岡田拓郎氏](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/d/1/-/img_d19833ccd9cf3b2a31565849c6ef545b202503.jpg)
岡田拓郎氏。デジタル庁職員や金融コンサルのスタートアップ経営者の顔も持つ
データは金になる――。長い間そう言われてきたが、試行錯誤の末、ようやくビジネスが開花し始めた。
『週刊東洋経済』2月10日号の第1特集は「データ錬金術」。情報を金に換えるノウハウを先達から学ぼう。
![](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/c/4/1140/img_c4575a4a01107efbbc1952b226564d9f107306.jpg)
『週刊東洋経済 2024年2/10特大号(データ錬金術)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら
「データを使えない事業者はこれから生き残りが難しくなります。金融業界の発展にデータ活用は不可欠です」
1月18日夜、前金融庁長官の中島淳一氏は、オンライン上に集まった約300人の前で熱弁を振るった。主に金融関連企業で働く人を対象にしたAI(人工知能)活用コンペの開会イベントでの一幕だ。
このコンペは、金融関連企業の業界団体「金融データ活用推進協会」が開催したもの。金融に関する情報の解析能力を競うもので、示された課題は大量の架空企業のデータを分析しローンの返済可不可を予測するAIの製作だった。開催は2回目で、昨年の第1回は他業種や学生も含めて計1658人が挑戦した。
盛況の背景には業界全体の危機感
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