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オムロン・JMDCが挑む医療データ市場の最前線 脳梗塞や心筋梗塞の予防で実用化を目指す

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医療ビッグデータは宝の山だ。

電子カルテに記入する看護師とデジタルデータのイメージ
(写真:metamorworks / PIXTA)

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制御機器に強いオムロンがヘルスケア事業に踏み込んだのは、今から60年も前のこと。創業者である立石一真氏が、病気を事前に防ごうと健康関連事業を立ち上げた。以来、体重計や血圧計などで新たな製品を生み出してきた。

豊富なバイタルデータの蓄積を予防医療に生かせないか、オムロンでは模索が続いてきた。

「日々のバイタルデータ以外に、どのような病気にかかったかなどの医療データがあれば、健康リスクを推測することができる」。オムロンでイノベーション推進本部長を務める石原英貴氏はそう話す。そこで目をつけたのが、医療統計サービス会社大手のJMDCだ。

医療データ大手とタッグ

オムロンは2022年2月にJMDCと資本業務提携し、ヘルスケア分野で新規ビジネスの開発に乗り出した。23年10月にはJMDCを連結子会社化、27年度に売上高1000億円を目指す。進んでいる事業の1つが、「ヘルスデータプラットフォーム」の構築だ。

オムロンは血圧計や体重計に通信機能を搭載し、16年にはデータを記録するアプリも開発した。例えば体重計に乗るだけで、自動的にデータがアプリに転送されて一元管理され、グラフなどで確認できる仕組みだ。現在、世界130カ国で展開、アカウント数は578万人分に上るなど相当数のデータを保有している。

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