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特殊詐欺グループに残り続ける"ヤミ金のDNA" 「だまし取るよりも脅し取るという発想」

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減る気配がない特殊詐欺には、ヤミ金時代のノウハウが伝承されていた。

拘束される「ルフィ事件」のメンバーたち
フィリピンで摘発された「ルフィ事件」のメンバーたち(写真:AFP=時事)

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「ヤミ金業者はカネを貸すときに、本人だけでなく、配偶者や親きょうだいの氏名、職業、連絡先などの情報も客に要求する。こうした個人情報の蓄積が、その後誕生する特殊詐欺の名簿の原型となった」

そう語るのは元暴力団員で、ヤミ金を手がけた経験もある実業家のキム・ホンチ氏(46)だ。

1990年代前半、10日で1〜3割という暴利で金を貸していたヤミ金融(ヤミ金)。社会問題化していたことを受けて、2003年に貸金業規制法及び出資法の一部改正法、通称ヤミ金融対策法が制定されると、警察が摘発を本格化、ヤミ金業者の大半が壊滅した。

ヤミ金の仕組みが特殊詐欺に伝承

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