減る気配がない特殊詐欺には、ヤミ金時代のノウハウが伝承されていた。
データは金になる――。長い間そう言われてきたが、試行錯誤の末、ようやくビジネスが開花し始めた。
『週刊東洋経済』2月10日号の第1特集は「データ錬金術」。情報を金に換えるノウハウを先達から学ぼう。
「ヤミ金業者はカネを貸すときに、本人だけでなく、配偶者や親きょうだいの氏名、職業、連絡先などの情報も客に要求する。こうした個人情報の蓄積が、その後誕生する特殊詐欺の名簿の原型となった」
そう語るのは元暴力団員で、ヤミ金を手がけた経験もある実業家のキム・ホンチ氏(46)だ。
1990年代前半、10日で1〜3割という暴利で金を貸していたヤミ金融(ヤミ金)。社会問題化していたことを受けて、2003年に貸金業規制法及び出資法の一部改正法、通称ヤミ金融対策法が制定されると、警察が摘発を本格化、ヤミ金業者の大半が壊滅した。
ヤミ金の仕組みが特殊詐欺に伝承
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら