企業のマーケティング戦略にどう影響するか。
![オプト執行役員 岩本智裕氏](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/f/0/-/img_f03bb374a075c82c2bac7496efd3c631140788.jpg)
岩本智裕(いわもと・ともひろ)/オプト執行役員。九州大学大学院システム情報科学府修了。シーエー・モバイルなどを経て、2015年オプト入社。23年1月から現職(撮影:今井康一)
データは金になる――。長い間そう言われてきたが、試行錯誤の末、ようやくビジネスが開花し始めた。
『週刊東洋経済』2月10日号の第1特集は「データ錬金術」。情報を金に換えるノウハウを先達から学ぼう。
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『週刊東洋経済 2024年2/10特大号(データ錬金術)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら
世界で規制が進む「Cookie(クッキー。ブラウザーに保存されるウェブサイトの閲覧履歴)」。2024年には、米グーグルが広告配信に使われるサードパーティークッキーを廃止する。一連の動向が企業のマーケティングにもたらす影響について、ネット広告代理の老舗であるオプトの執行役員、岩本智裕氏に聞いた。
──今年、グーグルがサードパーティークッキーを廃止します。
これまで、サードパーティークッキーはターゲティングや広告効果の計測・分析などに生かされてきた。それをグーグルが廃止することにより、自社サイトを訪問したユーザーを、別のサイトの広告枠まで“追いかける”ことで再訪を促す「リターゲティング広告」などの手段が取れなくなる。また、広告を配信した結果が見えにくくなれば、広告の運用に悪影響が出るだろう。
代理店の努力でこなせるものではない
──すでにアップルなど、ブラウザー各社はクッキー規制を進めてきました。これまでも脱クッキーの悪影響は出ていましたか。
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