企業のマーケティング戦略にどう影響するか。


世界で規制が進む「Cookie(クッキー。ブラウザーに保存されるウェブサイトの閲覧履歴)」。2024年には、米グーグルが広告配信に使われるサードパーティークッキーを廃止する。一連の動向が企業のマーケティングにもたらす影響について、ネット広告代理の老舗であるオプトの執行役員、岩本智裕氏に聞いた。
──今年、グーグルがサードパーティークッキーを廃止します。
これまで、サードパーティークッキーはターゲティングや広告効果の計測・分析などに生かされてきた。それをグーグルが廃止することにより、自社サイトを訪問したユーザーを、別のサイトの広告枠まで“追いかける”ことで再訪を促す「リターゲティング広告」などの手段が取れなくなる。また、広告を配信した結果が見えにくくなれば、広告の運用に悪影響が出るだろう。
代理店の努力でこなせるものではない
──すでにアップルなど、ブラウザー各社はクッキー規制を進めてきました。これまでも脱クッキーの悪影響は出ていましたか。
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